「結果は来週聞きに来てね」
そう言われて小児科を後にしましたが、翌日すぐに小児科から電話がかかってきました。
病院からは
「とにかくすぐに来てください」
と言われず、混乱する私。
頭が回らない状態でしたが、ハンドルを握り子供2人を連れて
急いで病院に向かいました。
先生に言われたのは、
■血液検査の数値が普通ではない
■すぐに大きな専門病院へ行ってほしい
■そのまま入院になるかもしれない
ということでした。
この時は白血球の数値が低く、白血病ではないだろうと先生が言っていたので
まさか数日後にその病名を診断されるとは夢にも思いませんでした。
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急性白血病では多くの場合、白血球数は高値となりますが、低値となることも少なくありません
(慶応大学医学部 血液内科HPより引用)
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あとで知ったのですが、白血球数の値が少なくても白血病の可能性はあるそうです。
ですが当時の私は、すっかり考えうる病気から白血病を外してしまっていました。
専門病院に着くとすぐにちーちゃんは点滴につながれ、再度採血を行いましたがその日は金曜の夕方。
月曜でないとできない検査もあったため、結局正式に病名が分かったのは3日後の月曜日になってからでした。
病名の宣告は仕事を早く切り上げて駆け付けた主人と2人で聞きました。
「急性リンパ性白血病です」
白血病?
え、ちーちゃんは助からないの?
無知な私の頭の中はその考えで埋め尽くされました。
そんな時主治医の
「小児の急性リンパ性白血病は、今では長期生存率が80%まで上がっています」
という言葉で我に返りました。
気付けば2人とも涙が止まらない状態でした。
数十年前には助からない人も多かった白血病ですが、多くの方の努力で長期生存率が格段に上がっているそう。
医学の進歩に貢献してくださった方々には感謝しかありません。
ただ、治療完了までは入院治療と通院治療を合わせて2.3年はかかるそう。
あまりに長い治療期間を聞いて私は愕然としました。
入院中は付き添うんだよね、下の子はどうしよう、仕事はどうしよう、
なんとか今後の治療説明を聞き終えましたが、ほとんど頭には入っていませんでした。
お互いに放心状態の主人と2人でちーちゃんの病室に戻ると
「なんで泣いてるの?」
何も知らないちーちゃんが聞いてきました。
でものどが詰まってなにも喋れません。
「どーしたの?」
不思議そうな顔のちーちゃん。
私たちはぎゅーっと抱きしめることしかできませんでした。
ちーちゃんの治療に実際にかかった期間は2年4カ月。
長い長い戦いのはじまりでした。
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